カーコーティングの種類

カーコーティングにはいろいろな種類があり、それぞれ長持ちのしやすさは費用などが違います。どのような目的でカーコーティングをするのか、どのくらい費用をかけられるのかなどを考慮して選びましょう。では、どのようなカーコーティングがあるのでしょうか。

●油脂系コーティング
油脂系のコーティングは、油が水とはじく性質を利用したものです。施工が簡単なことと費用や比較的低価格なことがメリットですが、一方で耐久性が低くこまめなメンテナンスが必要なデメリットがあります。
油脂は油をはじくので雨にも強いイメージがあるかもしれませんが、雨で早く劣化してしまうのです。そのため、劣化した部分を洗車して取り除いて、塗り直す必要があります。日本は雨が多い季節なので、劣化に注意が必要です。このようにこまめにメンテナンスをすることが好きな人に向いているでしょう。
油脂系コーティングの代表的なものはワックスです。ワックスはシリコンやカルナバロウを主成分にしています。
メリットは、素人でも簡単に施工しやすい、安価で手に入りやすい、傷が目立ちにくい、撥水性がよい、光沢が生まれるなどです。デメリットは耐久性が弱い、紫外線に弱い、こまめなメンテナンスが必要、雨で劣化しやすいため屋外駐車には向かないことです。
車は外を走るものです。そのため、紫外線に長時間当たることになります。紫外線は夏だけ強いイメージがあるかもしれませんが、紫外線が強くなり始める時期は5月ころまです。そこから9月ころまで紫外線が強い状態が続きます。つまり、常に紫外線によるダメージにさらされているということです。ワックスのもちはあまり長くなく3か月程度です。

●樹脂系コーティング
樹脂系コーティングとは、高分子化合物を密着させるものです。比較的低価格で施工できるメリットがありますが、油脂系と同様に劣化が早いデメリットがあります。劣化をした部分は洗車で取り除き、新たにコーティングをします。こまめなメンテナンスが好きな人に向いているといえるでしょう。
樹脂系コーティングには主に2種類あります。
1つはポリマー系コーティングです。
ポリマー系コーティングをすることで車に光沢が生まれます。ポリマー系コーティングの施工は比較的低価格です。低価格でありながらも、ワックスよりは長持ちして3~6か月ほど持続します。しかし、定期的なメンテナンスが必要です。自分で行うこともできるし、カーショップなどで施工してもらうこともできます。
もう一つはペイントシーラントです。
ペイントシーラントは汚れがつきにくい、汚れが落ちやすいという特徴があります。コーティングをしていないと、花粉や砂などの汚れが車にべったりとついてしまい、洗車に苦労をすることがあります。なかなか汚れが落ちないからとゴシゴシこすってしまうと、車が傷つきます。汚れがつきにくく、ついてしまっても落としやすいということは、こういった傷を防ぐことにつながります。
もちは屋外なら6か月~1年、屋内なら1年か~2年です。洗車は基本的に手洗いです。劣化をしたらその部分を洗車して、コーティングをし直します。

●ガラス系コーティング
ガラス系コーティングは硬い被膜を形成します。この性質により、車に傷や汚れがつきにくくなり、汚れがついても落としやすくなります。水をはじく性質もあり、水あかの防止につながります。
さらに、ガラス系のコーティングは硬いので、ホコリや鳥のフンなどの外的な傷から守ってくれます。車に付着した汚れは放置していると塗装の劣化につながりますが、ガラス系のコーティングをしておくことでボディに直接汚れが付着することがなくなり、劣化しにくくなります。
ガラス系コーティングには2種類あります。
1つめはガラス系です。
ガラス系コーティングとは、樹脂系にガラス繊維が入っているもの、またはガラスに他の成分が入っているもののことです。この2つを比較して質がよいのは、ガラスに他の成分が入っているものです。最近は質がよいものがどんどん登場しています。一方、樹脂系にガラス繊維が入っているものは、ガラス系と名ばかりのものがあります。
ガラス系コーティングをすることで光沢とツヤが生まれます。
もちは6か月~1年ほどでワックスよりも長めです。
その一方、費用はやや高めです。新車ディーラーが行ってくれることはあまりなく、施工は専門店に依頼する必要があります。また、長持ちするとはいっても定期的なメンテナンスが必要です。
もう一つはフッ素系コーティングです。ガラスに他の成分が入っているものと同じようなものになります。プロ用のものがカー用品店で販売されています。

●ガラスコーティング
ガラスコーティングはガラス系とは違います。しかし、その定義はあいまいなようです。専門店でガラスコーティングといっているものは、ガラス系コーティングのことがあるようです。
ガラスコーティングとガラス系コーティングの違いですが、有機物が含まれているものはガラス系、有機物が含まれていないものはガラスコーティングという分け方だったり、化学反応をせずに固まるものはガラス系、化学反応をして強固に固まるものをガラスコーティングとしている場合があります。
ガラスコーティングは強固で、コーティングの中でも最も高い強さがあります。この強さによってボディを傷から守ってくれます。
そして、汚れがつきにくく、汚れがついても落としやすいです。表面がつるつるとして、汚れがつきにくくなって洗車が簡単なのです。
強固でありながらも被膜は薄く、高い透明性があります。しかし、油分を含まないため、ワックスなどに比べてツヤがありません。
もちは3年ほどで、他のコーティングに比べて長いです。長期間もつため、こまめにメンテナンスができない人に向いているといえるでしょう。
デメリットはコーティングが硬化するまで時間がかかることと、施工料金が高いことです。ワックスなど安いコーティングをこまねに行って費用をかけるのか、一回の施工が高くても長くもつものを選ぶのか、好みの別れるところです。
ガラスコーティングの種類

●ガラスコーティングの手入れ方法
ガラスコーティングは費用が高いので、一度施工をしたらできるだけ長く持たせたいものです。長持ちさせるためには手入れ方法にポイントがあります。
ガラスコーティングは汚れがつきにくいため、ホコリのような簡単な汚れは水で洗い流すことができます。水を含ませた柔らかいスポンジでボディを軽くこすって汚れを落とします。たっぷりの水をかけてから、吸水性のよいセーム皮やマイクロファイバークロスなどで水気を拭き取ります。
ガラスコーティングは強固だとはいっても、ゴシゴシこすったら傷がついてしまいます。必ず柔らかいスポンジを使用し、水をたっぷり含ませて、なでるように汚れを落としていきましょう。こする前にたっぷり水をかけておくと、汚れがより一層落としやすくなり、強くこすらなくても汚れが落ちてくれます。
水気を拭くときに円を描くようにすると、いろいろな方向に細かい傷がついてしまい、光の乱反射が起こって光沢がなくなります。こうならないために、マイクロファイバークロスなどを広げて、一方向に動かして拭き上げます。このときにも力を入れないようにしましょう。
水で落ちない汚れは、パーツクリーナーやシリコンオフを使用して汚れ落としをしていきます。
ガラスコーティング後のメンテナンス