カーコーティングにはどんな効果があるのか

新車を購入すると、ディーラーなどからカーコーティングを勧められることがありますが、本当に必要なのかどうか分からないという人も多いでしょう。コーティングの費用も数万円~20万円程度と高額なため、簡単には判断できない問題です。そこでここでは、さまざまあるカーコーティングの効果について詳しく紹介します。

・小さなキズから守る効果

車は、しばらく乗っていると知らないうちに小さな無数のキズが付いてしまうことがありますが、カーコーティングをすることでそのキズからボディを守ることができます。こうしたキズは、走行中の飛び石や、洗車のブラシ、そしてドアノブ周りを無意識に擦ることなどによって発生します。ですので、運転中に車をぶつけたり擦ったりしないようにいくら気を付けていても、必ず付いてしまうものだと言えるでしょう。しかしカーコーティングをすると、表面に薄い膜ができるため、その下にある元々のボディを小さなキズから守ることができるのです。

・汚れを落としやすくなる効果

車のボディにはさまざまな汚れがついてしまうので、キレイな状態を保つためには定期的に洗車をする必要がありますが、カーコーティングをしておくとその汚れを落としやすくなります。コーティングをしていない状態だと、先ほども紹介したように無数の小さなキズ付いてしまい、そこに汚れが入り込んで取れにくくなる場合があります。ですので、その状態で汚れをキレイに落とそうとすると、洗車をするときに時間や手間がかかってしまうのです。しかしカーコーティングをしていれば、コーティングによってボディ表面がツルツルの状態になるため、汚れが付着しても落としやすくなります。
実際にどれぐらい汚れが落ちやすくなるのかというと、コーティングしていない場合と比べて洗車の時間が3分の1程度になると言われています。例えば洗車に3時間かけているのであれば、カーコーティングをすることでそれを1時間に短縮できるということです。さらに、月に2回洗車しているのなら年間で26回洗車することになり、洗車に3時間かける場合は年間で78時間かかりますが、1時間で済むなら年間で26時間しかかからないことになります。その差は年間で50時間以上(丸2日以上)にも及ぶため、いかに効率がいいかということが分かるでしょう。それに洗車に時間をかけるほど、ボディに小さなキズを付けやすくなりますが、コーティングをして洗車時間を短縮すれば、キズがつくリスクを減らせるというメリットもあると言えます。
ちなみに、車のボディに付く汚れの種類としては、花粉やブレーキダストなどがあると言えるでしょう。「花粉」は春や秋に多く発生するもので、細かいホコリのように付着するものですが、放置しておくとシミになる場合があります。そして「ブレーキダスト」は、車のブレーキをかけることで発生する鉄粉のことであり、前を走行している車から出たものが付着することがあります。このブレーキダストがボディに付着すると、錆びの原因になることがあり、放置すると表面がザラザラした状態になってしまう場合があるのです。カーコーティングはこうした汚れに対して有効であり、付着しても洗車で落としやすくなるので、シミや錆びといった被害を防ぐことができます。

・雨によるシミが付きにくくなる効果

車には、雨が原因になっているウロコのようなシミができてしまう場合がありますが、カーコーティングをするとそれが付きにくくなりますし、洗車で落としやすくなります。雨には水だけでなく、ミネラルや微小なホコリ、油などが含まれているため、熱で急激に乾燥するとそれらの成分が残ってシミになってしまいます。この雨によるシミは、放置しておくと表面にこびりついてなかなか取れなくなるという厄介なもので、普通に洗車しただけでは落ちない場合があるのです。それに雨によるシミは見た目も悪く、白い車は薄汚れた感じになりますし、黒い車は白いウロコ状のシミが目立つようになってしまいます。
このシミは「イオンデポジット」と呼ばれているのですが、雨によるシミには他にもウォータースポットと呼ばれるものがあります。「ウォータースポット」は、雨の水滴がレンズなって太陽光の熱が集まることで塗装面が焼けるという現象です。このウォータースポットは、塗装面が焼けてしまうわけですから、先ほどのイオンデポジットよりも症状が重く、最悪の場合は表面に穴が開いてしまうこともあります。そしてこの現象は、実はイオンデポジットが発生した場所で発生しやすくなると言われています。そのため、それを防ぐためにはイオンデポジットのシミを定期的に落とす必要がありますし、シミを落としやすくするためのカーコーティングが有効になると言えるでしょう。
また、ウォータースポットが起きにくいカーコーティングとしては、「親水コーティング」と呼ばれるものがあります。親水コーティングは、水滴が表面に馴染みやすく、水玉を形成しにくくする効果のあるものであり、水滴によるレンズ効果を少なくすることができます。ですので気になる場合は、親水タイプのものかどうかということをチェックしておくと良いでしょう。

・色褪せしにくくなる効果

古い車になると、塗装が褪せて色が薄くなってしまうことがありますが、カーコーティングをすると色褪せを予防することができます。そもそもなぜ色褪せが起こるのかというと、それは太陽の紫外線が原因であり、初めは色鮮やかでも長く使っているうちに色が薄くなったりツヤがなくなったりしてしまうのです。特に色の濃い塗装の場合はその変化が大きく現れることがあり、元々赤い色だった車がピンク色になってしまうことがあります。それに色が薄い車の場合も、表面のツヤがなくなるので、見た目が古い感じになってしまうといえるでしょう。こうした色褪せを防ぎたい場合は、紫外線を通さない効果があるカーコーティングが有効なので、いつまでもキレイな色を保ちたいのであれば、こうしたタイプのものを選ぶとよいと言えます。

・買取をしてもらうときに査定額をアップさせる効果

車を買い替えるときは、今乗っている車を買取に出して新車費用の足しにしたいと考える人も多いでしょう。そして買取に出す際は、できるだけ高く売りたいと誰でも考えますが、カーコーティングをしておくと査定額をアップさせることができます。
車の買取では、当然のことながら、キレイな状態のものほど査定額が高くなります。そのため買取に出すときは、できるだけキレイに見せるために細かい部分まで清掃をするという人も少なくありません。しかし、すでに出来てしまった小さなキズや、こびりついて取れなくなった汚れやシミ、そして色褪せなどはちょっとした清掃ではどうにもならないのです。その点、カーコーティングをしてキレイな状態に保っておいた車なら、そうしたキズや汚れを最小限に抑えることができますし、清掃も楽に行うことができます。
もちろんカーコーティングには安くない費用がかかるため、その分のコストを考慮する必要がありますが、そのコストを差し引いたとしても得をするケースがあると言われています。もし、カーコーティングのコストと査定額がアップした分が同じぐらいの金額だったとしても、洗車が楽でキレイな状態の車に乗れるわけですから、そちらのほうがお得という考え方もできるでしょう。